錦織圭選手に限らず、テニス選手は、試合途中の棄権も多いし、大会欠場、大会途中での欠場など、予定していた試合に出ないということも多いです。
そう!だから予定が立たない、スポンサーがいる地上波では放送できないんですよね。
こんなに錦織フィーバーが起こっても、地上波での放送が少ないのにはこういったテニスの特質とテレビ局の事情があるっていうわけです。
今回は、錦織圭選手が大会を欠場したことから、テニスの地上波テレビ放送が極めて少ない理由を考えてみました。
錦織圭 今年度の欠場、棄権の頻度
まず、2015年に錦織圭選手が欠場、棄権した試合をまとめてみます。ゲリーウェバーオープン 準決勝途中棄権
全英オープン(ウインブルドン) 2回戦棄権
シンシナティ 欠場
スイスインドア 欠場
2015年前半はよかったのですが、後半に入り怪我が多くなってきています。
そして途中棄権や欠場ということになりました。
錦織圭は欠場・棄権しすぎか?
テニス選手は一年の試合予定を決めてあります。トップの選手は、グランドスラムの四大大会、マスターズ1000の試合は出場が義務ですから、これらを予定に入れつつ、下位の大会を入れていくことになります。
ジョコビッチ選手くらいになれば、大きい大会で勝てますから、ATP500位の小さい大会に出なくても世界ランキング上位を保持することは簡単です。
しかし、錦織圭選手ですと、ポイントを稼ぎ世界ランキングを上げるために、小さな大会にも出場します。
ということで、義務の大会の他にもできるだけ多くの大会に出場してきます。
すると、スケジュール的に連日試合、移動、試合、移動。。。などという過酷なスケジュールで試合をこなすということになります。
錦織選手あたりだと、シードはもらえますが、勝つことも多いので試合数も増えますし、小さい大会でポイントを稼ぎたい選手たちと本気で戦っていきますので、試合が重なってくると、もう体ぼろぼろなんじゃないかな、とも思えます。
ですので、棄権や欠場はあっても仕方のないことだと思います。
また、大きな大会での棄権、欠場はなるべく避けたい、という考えは絶対にあると思います。
ですので、無理して小さな大会で勝つよりも、大きな大会(グランドスラムですね)に出るために棄権、欠場したほうがいいわけです。
棄権や欠場は仕方のないことであるし、小さな大会を休むことは作戦の1つにもなるのですね。
棄権・欠場が多いとテレビ番組の編成ができない!
たとえば、フジテレビがゴールデンタイムに錦織圭選手の試合を放送する予定でいたとします。すると、日清やらウイルソンやら他にもスポンサーが付きますね。
しかし、錦織圭選手が怪我で試合を棄権したら。。。
その時間、何放送するの?って話になります。
松岡修造に3時間しゃべらすか??
なんて、おそらく、テレビ局にとっては冗談にならない、ある意味放送事故なわけです。
視聴率見越してお金払ってるスポンサーもたまったもんじゃないですし。
その点、サッカーや野球なら誰か人気選手がけがで出れなくなっても他の選手を入れて試合は滞りなく行われます。
また、テニスは試合時間が読めないということがあります。
悪天候で試合中断なんてこともありますし、開始時間が前の試合が終わり次第なんてこともあります。
それに、錦織圭選手が何回戦まで勝つかもわからない。
直前まで予定を立てられず、なおかつ2時間3時間枠を開けておくのって、ものすごい冒険でしょう?
全然、テレビ向きじゃないんですね。
(ちょっとその辺何とかしてほしいですね。テニス協会さん)
ということで、地上波ではテニスの試合が全然放送されないということになるんですね。
NHKで放送があるときもありますが、NHKは地上波ですけど、一応皆さん受信料払ってますからね。
もっと放送してよ~。と思います。。
BSでしか放送がない時なんか、ちょっといらっとします。
こう考えると、地上波に錦織圭選手の試合を放送してくれないかなぁなんて、淡い期待を寄せるのは無駄ということがわかってきてしまいます。
この先、どんなに錦織圭選手がランキング上げて、人気が出てきても、よっぽどの確証がないかぎり地上波での放送はない、というわけです。
以上、錦織圭選手の試合が地上波のテレビで放送されないわけを、欠場・棄権から考えてみました。
冷静に分析すれば、地上波の放送は無理。
本当に錦織圭選手をテレビで見たいならWOWOW、スカパー、BSでお金払うべきですね。
あと何年、錦織圭選手が現役でプレーできるかなんてわかりませんし。
テレビで見たいなら、有料を考えてみるしかなさそう??だな。